▲西海橋を渡るさいかい交通
昭和30年。当時の技術と資金を結集して架けられた西海橋は、その後の若戸大橋架橋までの間、東洋一の橋と謳われ、往時は多くの観光客でにぎわったそうです。下を流れる幅の狭い海峡は針尾瀬戸と申しまして、早岐瀬戸と並んで、大村湾へのわずかな潮の出入り口であるため、外洋との干満差によって急流が生じ、時に渦潮を見下ろすことができます。 そんな西海橋を、長崎と佐世保を結ぶ急行バスが颯爽とわたってゆきましたなどとキャプションを入れたい気分ですが、現在はバス路線は原則として、ここでさいかい交通と、佐世保の西肥バスとに分断されています。それでも両社のバスは、互いのエリアへ頭を突っ込むように、相互に橋を渡り、対岸の終点までやってきます。
◎読み・・・さいかいばしにしぐち
■運行・・・さいかい交通株式会社 瀬戸本社/西肥自動車株式会社 北部・東部営業所
□路線・・・大串~大瀬戸線/西海橋線(佐世保~西海橋西口)